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国立女性教育会館主催 
男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム ワークショップ
2007年8月31日(金曜日)から9月2日(日曜日)までの3日間、
国立女性教育会館(NWEC)において
「男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム」が開催され、
NPO法人参画プラネットは、募集ワークショップに参加しました。

会館テーマ:男女共同参画の拠点づくり
タイトル:「NPOと指定管理者制度」
日時:9月1日(土曜日)午後1時30分から3時
会場:研修棟 101号室

参加メンバーそれぞれの感想は、「参画堂日記」の中でご覧いただけます。
・かたくり日記3  ・さざ波日記065  ・流れ星日記106

ワークショップ「NPOと指定管理者制度」のご報告

会場全体から熱気があふれる、NWECでの3日間のフォーラム2日目に、
参画プラネットは約35名の、色々な立場の方のご参加を得て
ワークショップを開催しました。その概要を、下記ご報告いたします。

前半では、私たちが作成した冊子『プラネットの軌跡』をもとに、
パワーポイントを使用しての事業報告、団体の前年度目標と現状、および
今後の検討課題の提示を行いました。
冊子『プラネットの軌跡』は、前年度の参画プラネットの活動を、
特に名古屋市男女平等参画推進センターの指定管理者事業に重点を置いて
まとめたものです。(ご希望の方へは印刷代実費500円でお譲りしています。
残り部数わずか。どうぞ、お早めにご連絡いただければ幸いです)

約1時間にわたる報告に対し、質疑の時間では
「指定管理者の業務の範囲、再任の制限の有無など、もう少し仕組みの説明を」
「指定管理者として、施設管理におけるリスク対応はどのようにしているか?」
「事業の評価のあり方が疑問。市との協働における事業のバランスは?」
等々、多岐にわたるご質問をいただきました。
その中には、私たちのこれからの活動へのご提案も含まれており、関心を持って
ご発言いただいたことに感謝すると共に、それらは大変参考になりました。

   

   

その後、約20分の短い時間で、最後に提示した今後の検討課題である
「事業のあり方」「評価システム」「スタッフの資質と労働問題」にそって
3つのグループに分かれてのディスカッション。
当方の主催者がひとりずつ、そこへ加わってお話を伺いました。

それぞれのグループでの話し合いの要点を挙げると、
まず「事業のあり方」については、次の3点。
@ 公共の施設として、税金で行う事業に対する効果を、もっと厳しく問うべき。
A 行政の一端を担う指定管理者として、政策につなげられる事業の工夫を。
B NPOの自主事業との兼ね合い、NPOとしての方向性が必要。

そして「評価システム」のテーマには、一番大勢の方が集まりました。
@ NPO、行政、民間、それぞれの立場から、評価基準の指標に関心が高まっている。
A 男女共同参画は、短期間で効果が出るものではない。長期的な視点での評価が重要。
B 評価については、量的な指標だけでなく、質的な指標も必要ではないか。

最後に「スタッフの資質と労働問題」での話題は、
@ 男女共同参画センターには、女性のエンパワーメント・キャリアアップの
通過点としての役割を担う可能性と必要性がある(女性が働く場としての意義)。
A 同時に利用者にとっては、(再チャレンジなどの)「スタートまでの支援」に加え
「フォローアップ」の工夫が重要。
B 事業(一例として、参画プラネットが企画中の「トライアルワーク事業
(主婦のインターン)」など)によって、スタッフだけでなく、もっと広く
女性がエンパワーメントできる仕組みづくりができるとよい。など。

上記ディスカッションは、短時間の中、意義のある話し合いが出来たのではと思います。
質疑の時間を含め、ご発言いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今回整理できた課題をもとに、私たちなりの結果が出していけるよう、
また1年、工夫とチャレンジを続けていきたいと思っています。
どうぞ、今後とも参画プラネットにご関心を持っていただければ幸いです。
そして今回お会いできた皆様、またお目にかかれる日を、心待ちにしています。
(中村奈津子)


ワークショップ開催…その後

ワークショップを開催したことで、新たな視点を見つけることができました。
現在は、下記のテーマで考えをまとめています。枠組みをご紹介します。
「カタチ」になったときには、このページに掲載します。ご期待ください。


         テーマ:NPO活動と指定管理者制度に関する予備的考察
              ―男女共同参画を目指す拠点施設の場合―

はじめに
 男女共同参画を目指す拠点施設、いわゆる男女共同参画推進センター(以下、センター)を基盤として、NPOが指定管理者を担当する場合、次のような仮説をたてて検討したい。
まず、センターが実施している男女共同参画を推進するための事業を一つの場として想定し、その事業に対する評価についてプログラム化し、センターの担い手に着目した組織のあり方を検討する。

 場としての事業、プログラムとしての評価、担い手に着目した組織、この三つの視点から、
NPO活動と指定管理者制度について考えていきたい。

1 事業
(1)事業目的の明確化
(2)事業類型
(3)事業類型から、評価プログラムへ

2 評価
(1)量的評価とともに、質的評価の顕在化
(2)質的評価の類型化

3 組織
(1)個人としての労働
(2)組織としての労働

4 課題

5 課題解決に向けて



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