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UNWomen日本国内委員会 女性に対する暴力に「ノー」と言おうキャンペーン
女性のための護身術 Wen-Do講習会 
趣 旨(UNWomen 日本国内委員会 募集要項より)
 UN Women日本国内委員会は一昨年に引き続き、日本女性のために『女性に対する暴力に「ノー」と言おうキャンペーン』として、女性に対する暴力根絶に向けての助成金事業を行うこととなりました。
 この事業は、エイボン・プロダクツ(株)からいただきました活動費寄付を活用し「エイボン・女性のエンパワメント基金」と名付け、UN Women日本国内委員会の正会員(団体・個人)・地域等委員会・賛助会員(団体・個人)に女性に対する暴力根絶にむけて、事業の展開を呼びかけるものです。
 最近の内閣府男女共同参画局の調査では、日本でも、三人にひとりの女性は、配偶者やパートナーからの暴力を受けているとの結果がでており、若い世代では「デートDV」の問題も浮上してきています。日本でも女性に対する暴力は見逃すことの出来ない大きな課題です。
 今回は、女性のための護身術 “Wen-Do”(ウェン・ドー)を各地で開催していただくことになりました。その際、専門のインストラクターを派遣します。Wen-Doは、カナダで開発された女性のための自己防衛プログラムです。痴漢、セクシャル・ハラスメント、「デートDV」、ドメスティック・バイオレンス、性虐待などあらゆる暴力から身を守る方法を実践的に学ぶことができます。暴力から身を守るための情報、実技を交え、自分に力があることを実感し、自信を持てるようになることを目指しています。



  実施概要

(1)入門コース(講演会)
【実施内容】
名古屋市男女平等参画推進センターにおいて市民交流事業として、より多くの女性に届けるために女性のための護身術Wen-Do講演会を実施した。

協働先:名古屋市男女平等参画推進センター 指定管理事業として実施

【日 時】8月5日(金) 午後1時30分〜3時
【会 場】名古屋市男女平等参画推進センター 交流ラウンジ
【講 師】大沼もと子(Wen-Doインストラクター)

名古屋市男女平等参画推進センターの事業報告は、こちら

(2)ベーシックコース(2日間:12時間)
   Wen-Doをより深く追及し将来の指導者育成を目的として開催

【日 時】8月6日(土)7日(日) 午前9時30分〜4時(休憩1時間)
【会 場】名古屋市男女平等参画推進センター 多目的ルーム
【講 師】大沼もと子(Wen-Doインストラクター)


  成果・効果・課題

(1)入門コース(講演会)
【成果・課題】
定員以上の申し込みがあり、「護身術」に対する関心が高いことがわかった。初めて参加した人が大半で、より多くの女性にWen-Doを知ってもらうという目的は達成できたといってよい。感想では、「女性でもやり方を身につければ自分の身を護ることができることが分かった」、「来てよかった。他の子達にも教えてあげたい」、「不安を乗り越える方法を1つ学ぶことができた」など肯定的なものが多かった。また、個々の身を守るだけでなく、暴力を容認する社会構造にも目を向けるような講演内容であったため、「女性が置かれている状況や女性の問題について考えた」など社会的な関心で捉える事ができた。講演会は、多くの人が参加できる半面、実技はデモンストレーションに限られてしまうため、実際に身につけるよう参加者に体験してもらうことは難しい。Wen-Doを知った女性たちが今後具体的に護身術を体得していく機会が望まれる。

(2)ベーシックコース
少人数ではあったが、女性への暴力防止やWen-DOに関心の高い参加者が集まった。内容が濃く、充実したものとなり、参加者の満足度も非常に高かった。今回は日本では数少ないベーシックコースの開催ということもあり、遠方からの参加もあった。参加者は、講習会を通じて自己開示することができ、更なる自信をつけたことがアンケートの感想からうかがえる。特に、女性の暴力防止や女性問題に関する活動をしている参加者も多く、ここでつながったネットワークにより、今後の活動がさらに広がる効果が見込まれる。ただ、1回受講したからといってすぐに身につくというものではなく、繰り返し受講し追求することが求められるため、日本の各地でベーシックコースが開催されることが望まれる。
(文責 伊藤静香)


  写真

ベーシックコースでは、術を身につけられるように実際に何度も練習をしました。
   


自分の体験を語り合い、また社会問題としての暴力をどう考えるのか、参加者か同士のディスカッションでより深く、暴力について考え時間となりました。
   


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